損料屋で町人に化けた奈良奉行・川路聖謨は、ひっそりした色街を抜け、半分荒れた寺に案内された。寺の「ほまち(内職)」を探りにきた川路が目にした光景とは……。
損料屋とは、現代の私たちに馴染み深いレンタル業にあたる。衣類から家具に至るまで生活用品のほとんどを扱っていたという。保証料や数年から数時間のレンタル時間の設定など、今とかわらず大変繁盛したという。