鳥居八右衛門に代わり、佐渡奉行に赴任した川路聖謨。奉行所の役人らから挨拶を受けた後、鳥居が江戸に出立する、といとま乞いに来た。ちょうど時の鐘が鳴り、川路は佐渡入り当日、この鐘で恥をかいたのを思い出した……。
江戸時代、「時の鐘」は有料で鐘の音が聞こえる範囲の住人から「鐘役銭」が徴収された。月額は三文程度(約100円・諸説あり)であったという。現在、東京上野にある寛永寺で正午と朝夕六時の計3回、時を知らせる鐘が鳴る。