奈良奉行・川路聖謨の日記『寧府紀事』の「空白の一日」、川路がお忍びで奈良の町へ出て、百姓の直三と蝮捕りの良七を供に秘密の賭場へ潜入してから、ひと月。物語は新しい局面をむかえる。
川路聖謨は奈良奉行時代、御陵の整備を進める中、行方不明となっていた神武天皇陵の捜索を行ない、『神武御陵考』を著わして朝廷に報告している。